聖徳大学社会福祉学科ブログ

聖徳大学社会福祉学科の最新情報をお届けします。

「家栽の人」

社会福祉学科の須田です。
多くの学生や生徒は春休みの時間のある時期ですから、まとまったボリュームのある漫画を一つ紹介します。ぜひ読んでみてください(漫画喫茶にはあるかな)。
「家栽の人(全15巻)」(毛利甚八作、魚戸おさむ絵 小学館)です。今から10年ぐらい前に連載が終了しました。
「かさい」というと通常は家庭裁判所の略として使われていますが、タイトルは「家栽」。主人公の桑田判事は植物を育てることが趣味であり、植物名が個々のテーマになっていることからこの「栽」の字が使われているのではないかと思います。(登場する植物がポイントなのですが)

この漫画で取り上げられている事件や裁判は少年事件や離婚、遺産相続等々身近に起こりうる事件です。桑田判事はエリートコースから外れてしまった一判事ですがその「人間」を見る目はときには優しくときには厳しい。教育や福祉に関わろうとする人間にとっては「こんな風だったらいいな」と思えるはずです。
ここに出てくる家裁の調査官なんてソーシャルワーカーそのものです。

時間があったらぜひ読んでみてください。研究室にも全15巻おいておこうかと思います。機会があったら3年次ゼミあたりで裁判傍聴でもしてみましょうか。裁判は社会の縮図です。

お勧めの映画(1)

 社会福祉学科の永嶋です。
 社会福祉専門職を目指す人たちに、ぜひ読んでほしい本や、観てもらいたい映画を紹介いたします。
 まず第1回目は、映画『砂の器』(1974年、松竹)です。この作品は松本清張原作の同名小説を、野村芳太郎監督が映画化したものです。「砂の器」は2,3年前に中居正広主演で現代版にアレンジされ、TVドラマでも放映されました。ただし、このTVドラマは厳密には原作とは違う作品ですので、TVドラマ版を見た人も映画を観てほしいと思います。もっと厳密にいうと、映画『砂の器』も原作とはやや異なります。原作は社会派推理小説ですが、映画はその枠を超えました。個人的な意見ですが、原作を読まないで、映画を先に見るほうが良いかなぁ・・・(原作を読んでしまうと、細かな違いが気になりますから)。
 この作品の背景になっている、特定の病気の患者に対する差別の歴史を、社会福祉を学ぶ人は、ぜひ心に留めておいてほしいと思います。余計なあらすじ等は事前に知らないほうがよいので、ストーリーは敢えて書きません。社会福祉の映画ではありませんが、福祉施策について多く考えさせられます。丹波哲郎、加藤剛、島田陽子そして加藤嘉などの超豪華キャストです。